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ないものねだり

日記
06 /28 2017
社会人になってそろそろ三ヶ月になります。
三ヶ月の試用期間を経ていよいよ正式雇用となりますが、
すでに会社の先輩に
「君、正式雇用されんのやろ?」

という、謎のいじりを受けています。
その話になるたび
「え?なんすか?パワハラっすか?」
と返しています。

この三ヶ月間は基本的に毎日研修で、会社の主力製品を実際に合成して、性能分析などをしていました。
同じ有機合成とはいえ、会社と大学では様々な面で異なります。
例えば、精製
学生時代は生理活性物質の構造活性相関研究をやっていたので、
いわゆる有機合成を行い、一合成ごとカラムで精製していました。

会社では、(高分子を扱っていることもあるので)基本的に精製はしません。
強いて言えば、セライトや活性白土を用いた吸着が精製みたいなものになります。
それもほとんどの製品ではしません。

必然的に最終産物は単一の分子になりません。
驚いたのは、未反応物こみで製品としていること。

例えば、アルコールとカルボン酸のエステル化反応で、
アルコール過剰にして、あえて「エステル+残存アルコール」という反応物になるように設計しています。
これを製品として出荷しているわけです。

学生時代は生理活性物質を扱っていたのでなかなかそのギャップに慣れません。
生理活性物質を扱う際は、その単一分子が与える影響を知りたいので
純度は最低でも99%を確保します。



また、企業である以上、金を稼がなければならないので、
基本的に開発部の行うことは、
顧客の求める製品を開発(ニーズ開発)することになります。

なので、ある意味、性能さえ出ればそれに到達する理屈、理論はどうでもいいことになります。

面白い知見を基にした製品開発(シーズ開発)も無いにはないですが、
全体の割合としては極少数です。

私は、理屈理論先行型の人間なので、なかなかニーズ開発というものになれる事が難しそうです。
そういう点では、大学の研究というのは、
この世の真理を解明するというのが目的なので非常に楽しい環境であったな、と思うわけです。







アカデミックに戻りてぇ
でも、金欲しい(本音)
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SF5

大学院生時代は化学の力で植物を研究していました。会社では油と戯れる予定です。

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