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研究室時代を経て得たもの

日記
05 /16 2017
私の会社では、植物油脂を扱っています。
植物油脂を原料に、けん化やらエステル交換やら水添やらで化成品を作るのが私の仕事になります。

ただ、油脂についての知識はあまりなく、学生の時に少し栄養化学や生化学的で学んだ程度の知識しかもっていません。
更に、これらの科目は暗記科目と思っていたので、あまり得意ではありません。

そうはいってもこれから長い間付き合うことになるので、一般的な性質やらを勉強しようと思っているのですが、
なかなかどうして実に入らない。
研究室時代での研究が楽しすぎて、既知のことを頭につめていくという作業がどうも苦手です。
そうこうしているうちに、あまり本筋とは関係ない植物油脂中の脂肪酸組成が異なるのは何故かを調べる始末…。

というわけで、脂肪酸組成が異なるということは、生合成か代謝に関する酵素が欠失、または、挿入されているのではないかと考え、現在、油脂の生合成と代謝を復習しています。

久々に生化学の教科書をめくると、学部生時代では絶対思わない着眼点で物事を見ることが出来ていることに気付きます。
例えば、脂肪酸の生合成は一般的に
「アセチルCoA→マロニルCoA→マロニルACP→アセトアセチルACP→→→アシルACP→→脂肪酸」
といった形で進行していきます。

当時は、「アセチルCoA」、「マロニルACP」と単語で生合成経路で覚えていましたが、
現在の視点では、それぞれ個別の化合物として認識しています。
アセチルCoAのCoAは、補酵素A(Coenzyme A)をあらわしており、言ってしまえばただの化合物であるCoAにアセチル基がくっついているだけです。
一方でACPはアシルキャリヤータンパクで、タンパク質を基にリンカーを介してマロニル基がついたものになります。

こう考えると、マロニルCoAからマロニルACPの段階で、かなり反応分子が大きくなっていることが分かります。
マロニルACPと、その後の生合成に関わってくる酵素の高次構造を調べていないのでわかりませんが、
生合成酵素との親和性、特異性をあげるために、わざわざタンパク上で反応させているのでしょうか?
それか、タンパク上に保持することで取り回ししやすくしているのでしょうか?
非常に気になります。

このように、かつては暗記科目だと思っていた生化学も、
注意深く勉強していると意外な一面が見えてくるということが分かりました。
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SF5

大学院生時代は化学の力で植物を研究していました。会社では油と戯れる予定です。

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